2012(平成24)年2月21日(火)、NHK総合の情報番組「ゆうどきネットワーク」の取材で、さかなクンが富山短期大学を来訪されました。
当日撮影された内容は、2月27日(月)の同番組の「さかなクンのギョギョ魚発見!」コーナーで放映されました。
今回の取材は、ウマズラハギ(カワハギ)の生態やおいしさの秘密についてお伝えする内容で、撮影のために前日から富山県に滞在されていました。
さかなクンと竹内准教授
さかなクンは、前日にウマヅラハギの一本釣り体験やカワハギ団子(ウマヅラハギのつみれ揚げ)調理などの撮影を行い、さらに当日の朝、1:00から漁に出て実際にウマヅラハギの漁を体験されるというハードなスケジュールの中、来学されました。
本学での取材は、絶品といわれるウマズラハギの”肝”のおいしさの秘密について迫るために行われ、食物栄養学科の竹内弘幸准教授が取材に応えました。
撮影の様子
1.ウマズラハギの肝には、とろけるような脂肪がたっぷり含まれている。その量は、フォアグラやマグロのトロ以上。
2.ウマズラハギの肝の脂肪は、人肌でも溶けるほど融点が低いため、口の中に入れると、生チョコのようにすぐに溶け、旨みが腔内に広がる。
3.肝をしょうゆに溶かして食べることの利点は、肝に含まれる旨味成分”イノシン酸”が、醤油の旨味成分と合わさることで、おいしさが増幅する。
情報の交換中
本学での取材は約1時間半にわたって行われ、東京海洋大学の客員准教授である さかなクンは、取材中にも熱心に竹内准教授の話を聴きながらメモを取るなど、研究者としての一面を覗かせていました。
取材終了後、来学された記念に直筆の色紙を贈っていただきました。
メッセージに加えて、自画像やトミタンのイラストまでを描かれるなど、時間を掛けて丁寧に作成されたものです。
【参考情報】
NHKエコチャンネル 「富山 魚津市 発 カワハギ」
富山県の魚津港で1〜2月に旬を迎えるウマヅラハギ。「カワハギ」の名前で親しまれています。
カワハギは1〜2月の水揚げの半分を占める程、魚津では大量にとれます。それゆえ安価で、またブリなどの高級魚をとる定置網に一緒に入ってくることから、以前はやっかいものとして扱われてきました。
本当のおいしさを知ってもらいたいと、魚津漁協が中心となり、3年前からカワハギの価値を高める取り組みが行われています。生産者や漁業関係者、また町の人たちの意識が変わり、新鮮でおいしいカワハギが食卓にのぼっています。