第2回目は、経営学の興味をかき立てる「経済・経営学特講U(担当:寺本佳苗講師)」の講義をレポートをします。学科のネーミングの一部である経営学と経済学の違いは何でしょう?
今回は、その違いと経営学の面白さについて、受講生と一緒に見ていきましょう。
学生「そもそも“経済学”と“経営学”の違いは何ですか?」
寺本「違いは“焦点”です。経済学は“社会全体の規模”で経済問題を明らかにして、改善します。対して、経営学は“組織”や“個人”の行動に焦点を当て、説明しています。」
学生「なぜ、組織の行動を説明することが必要なのですか?」
寺本「そうですね…それにお答えする前に、あなたの夢を聞かせてください。」
学生「夢…というか、私がやりたいと思っていることは、苦しい状況にいる人を助ける仕事に就きたいです。」
寺本「なるほど。夢の実現に向けて、一人で達成可能か?がポイントです。一人の力は微力です。だから、常に誰かと一緒に物事に取り組んで行動しています。これが組織です。その夢は、一人で達成できそうですか?」
学生「うーん。助けたい相手が一人なら、私だけでもできるかも…でも、多くの人を助けようとするときには、誰かのサポートが必要になると思います。」
寺本「今、社長になったと仮定して“困難な状況にいる人を助ける”という理念を掲げています。このとき経営の考え方は、
@どのような仕事を通じて、人を助けるのか。
Aその仕事を合理的に進めていくために、どう意思決定をするか。
Bいかに他の人たちのサポートを引き出して、理念を実現するか。
と、いうことです。
つまり、社会の価値をふまえた理念を達成するための方法を学ぶことが、“経営学”です。」
学生「ちょっと、難しそうな印象を受けます…」
寺本「確かに…でも、教材は今社会で起きていることや、皆さんがアルバイトで経験することです。経営学は経験値を積み上げただけ、楽しさが増す学問ですよ。」
寺本佳苗講師から受験生へメッセージ
「経営学を学ぶと、社会で経験することを“なぜ?”ではなく、“やっぱり!”と分析することができて楽しいです。また、困難な状況を打開する方法も修得できます。ぜひ、一緒に学びましょう。」
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連載#01 経済学は身近な学問