全国の大学・短期大学では、リーマン・ショック後から続いていた厳しい就職状況に改善の兆しが見られます。
企業の採用意欲が若干高まったことに加え、学生が早い段階から中小企業への就職活動に熱心に取り組むなど、大企業に偏重していた意識が変化したことが大きいようです。しかし、長引く円高に加え、ヨーロッパの景気低迷と中国経済減速の影響、そして、日中関係の悪化などで先行きの不透明さが増しています。
このような経済状況の中、本学2年生(2013年3月卒業)の進路状況は極めて良好です。
特に専門職(栄養士、保育士、幼稚園教諭、介護福祉士)については、経済不況に大きく影響を受けることもなく、順調に推移しています。一般企業についても、10月末現在の県内求人受理件数が204件と好調で(昨年度の3.3倍)、学生たちの就職活動も順調に進んでいます。
学科別内定率(11月29日現在)
学 科 | 内 定 率 (%) |
食 物 栄 養 | 62.8 |
幼 児 教 育 | 90.0 |
経 営 情 報 | 65.5 |
福 祉 | 89.7 |
本 学 平 均 | 74.4 |
専 攻 科 | 内 定 率 (%) |
食物栄養専攻 | 53.8 |
さて、本学1年生(2014年3月卒業)の就職活動はどうなるのでしょうか。
政府は11月の月例経済報告で景気の基調判断を4ヶ月連続で引き下げました。2014年3月卒業生の就職活動に与える影響が心配されますが、専門家の間では「企業の採用意欲は2013年3月卒業生の採用状況と比べて横ばい」との見方が多いようです。
リクルートキャリアの海老原特別研究員は「企業は将来の成長力確保のために、これ以上採用減には踏み切れない」という認識を示し、マイナビの三上編集長は「足元の景況感が悪化しても、企業は中長期的な戦略に基づいて底堅い採用を続ける」としています。
このような予想の中、1年生の就職活動が12月1日から解禁になります。それに先駆けて本学の経営情報学科では、11月に「進路ガイダンスT・U」を実施しました。本ガイダンスには就職支援センターに加え、ハローワークの学卒ジョブサポーターも参加し、学生に対して就職活動への心構えから取り組み方までのアドバイスを行い、学生の意識を高めています。
学生にとっては、将来を左右する大切な活動の時期です。学生一人ひとりが希望に沿う進路を決定することができるように、できる限りのサポートを行っていきます。