平成25年4月9日(火)、富山県福祉カレッジ教授田中雅子先生(日本介護福祉士会名誉会長)をお迎えして、特別講義「介護福祉士となる学生のみなさまへ」を実施しました。
この特別講義は、本学科新入学生を対象に毎年行っているものです。
田中先生は、福祉学科入学した45名の新入学生に対して
「介護の仕事は、『人間とは』『あるべき介護とは』を考えることを基礎に、“その人らしさ”を支える仕事」
という、奥深い思いを込めたメッセージを送られました。
今回の講義では、東日本大震災の被災現場でボランティア活動する八戸大学の学生の様子を撮影したDVDを鑑賞し、受講者全員が心を熱くしていました。
介護福祉士をめざす第一歩を踏み出した45名にとって今回の講義は、心に残る特別講義となったものと思います。
学生の感想から1
田中先生の講義を聞いて、介護の大変さと楽しさを知ることができました。私は、お世話をしたり、一緒に遊んだりすることを介護と結びつけていました。しかし、介護という仕事は、利用者の心により添い、信じていくことが大きな役割であると分かりました。
利用者それぞれに持つ気持ち、プライドに応じた支援をしていく存在が介護福祉士であり、利用者に関わる時は、感情のコントロールに心掛け、笑顔を絶やさない介護福祉士をめざしていきたいと思います。
学生の感想から2
田中先生の話の中で、印象に残ったことは、利用者と介護に関わる私たちを重ね合わせた内容です。
利用者が入浴する際の介助で、「衣服を脱ぐのではなく、脱がせてもらうこの気持ちを考えること」そして、利用者に「私はあなたに危害を加えない」という安心感を持ってもらい、優しく接することが必要と説明されたことにとても共感しました。また、最後に「命は、どんな命でも大切、なくなってもいいという命なんてない」という言葉に感銘を受けました。