2016(平成28)年5月10日(火)、幼児教育学科1年生が「野鳥観察の日」として富山市の呉羽山一帯の自然散策を行いました。
この催しは、富山県が主催する愛鳥週間行事の一環であり、愛鳥週間が5月10日から始まるのにあわせて、野鳥を中心とした自然に興味を持ち、自然と人間とのかかわりについて体験的に学ぶもので、今年で40年目になります(共催:富山県自然博物園ねいの里)。
学生たちは5班に分かれ、ナチュラリスト(富山県自然解説員)や富山県自然博物園『ねいの里』の職員の方々から、羽の色や鳴き声、飛び方などの特徴を聞きながら、安養坊の八幡社から八ヶ山公園まで、4kmにわたって散策しました。
道中では、森のあちこちから聞こえてくる鳥のさえずりに耳をすませたり、木々の間を飛び交う野鳥に目を凝らしたり、図鑑を片手に双眼鏡で観察したりしながら新緑の呉羽山の自然を満喫しました。
里山を代表する夏鳥のキビタキやコゲラ、ヒヨドリ、シジュウカラなど、今回は例年より多い、計30種の鳥の鳴き声や姿を確認することができました。
なかでも、「幸せの青い鳥」とも言われ、普段はなかなか見ることができない、美しいさえずりと瑠璃色の姿が特徴的なオオルリを見つけることができ、学生たちは「かわいい!」「きれい!」と歓声をあげていました。
また、呉羽山に生息する鳥以外の動物や樹木、草花についても貴重な解説を伺うことができました。
この自然とのふれ合いは、いきいきとした環境教育のあり方について考える機会となり、将来、幼児教育に携わる学生達にとって貴重な体験でした。参加者一人ひとりが五感をフルに使って心静かに自然とふれ合う、充実した一日となりました。
今回は、山川賀世子准教授担当の「保育の心理学T」の授業も兼ねており、富山短期大学幼児教育学科がめざす人材育成の柱の1つである「豊かな感性と子どもへの深い愛情を育む全人教育」として、まさに体験を通しての気づきを重視した授業内容及び課外活動によって、一人ひとりの感性が磨かれたことでしょう。
なお、この野鳥観察会の様子は、当日のKNBニュース番組放送と、翌日の富山新聞、北日本新聞の記事(webunで会員以外の方も、こちらから記事を読むことができます)で紹介されました。