富山国際学園・富山短期大学と南砺市は、2015(平成27)年10月27日(火)に包括連携協定を締結し、2016(平成28)年3月7日(月)には、いのくち椿館で南砺市民参加のもと初めての協定締結記念フォーラムを開催してきました。
2016(平成28)年12月17日(土)には南砺市の新たな地域医療・福祉の拠点となる南砺市地域包括ケアセンターの竣工式があり、2017(平成29)年1月4日(水)にはセンターがついに開設しました。
センター内には「富山国際学園南砺サテライト」が開設され、それを記念して2017(平成29)年1月21日(土)に、中島学長の基調講演、南砺市 田中市長と学長との対談が開催されました。
南砺市民の多くの参加があり、南砺市に向けて富山短期大学が行っている取組みの現状や連携・協力などについて紹介しました。
【基調講演】
「地域のために今、大学・短大ができること」
富山国際大学・富山短期大学学長 中島 恭一
【講演概要】
富山国際学園は、北陸を代表する県内唯一の私学・総合学園であり、実務・実践教育を具体的目標にして「高い知性」「広い教養」「健全にして豊かな個性」の建学精神のもと、常に社会的ニーズに応える有益な人材の育成に努めています。
次に富山短期大学の教育理念・目標、食物栄養学科、福祉学科、幼児教育学科・経営情報学科の各学科の特徴などを紹介しました。南砺市と富山短期大学との連携について、現状の取組みとして、食物栄養学科の校外実習先の受け入れ、高齢者向けに短大生が開発したえん下困難食の開発・普及が行われています。今後の取組みは、地域連携センターによる南砺市包括ケアセンターを活用したリレー方式による講義が3月4日から開講します。
今後の取組み課題として、「食物栄養学科」:地域の家庭料理の普及と講習会の開催、脳トレリーダー養成による地域のボケ防止・認知症予防、「福祉学科」:家庭介護等を支援する研修など市民向け介護教室の開催、「幼児教育学科」:子育て支援事業への講師派遣や学生ボランティアの派遣、「経営情報学科」:図書館利用やパソコン利用関係の講座への講師派遣などの事項をあげました。
今後の連携について、南砺市と富山国際学園の崇高な目標や精神の共有・融合を目指して、双方向の連携強化がますます期待されるところです。
【対談】
学長の基調講演後、「これからの地域づくり〜生きがいのある暮らし方」について南砺市長と学長の対談がありました。市長は、「南砺市の将来は、地域でケアし、家庭で暮らしていける町づくり、子育てや生活困窮者などにも心を配り、超高齢化社会に対応できるのは地域包括ケアしかないと考えている、その力を発揮すべき役割を地域包括ケアセンターは担っている」と話されました。また、「大学生の時に地域と係わる体験をすることは感性を磨くことになり、将来に生かしてほしい」とも語られました。
今後は、富山国際学園の学生が、南砺市のフィールドでより多くの体験をし、自らの成長に繋げてほしいと思います。