2018(平成30)年6月2日(土)、「乳幼児期に育みたい力と保育者の役割」をテーマに、第46回 幼児教育研究会を、本学のE館と体育館で開催しました。
今年度は、午前中に「遊びとコミュニケーション」をテーマにワークショップを行い、午後には講演を実施して研修を深めました。本学の学生と幼稚園・保育所・認定こども園・大学関係者など、合わせて約210名が参加しました。
● ワークショップ 「遊びとコミュニケーション ― あなたがわたしをつくっている、わたしがあなたをつくっている ― 」
講師:ストウ ミキコ 氏(振付家・ワークショップ講師)、中西 晶大 氏(演出家・振付家)
からだを使った遊びを通して、意志の伝え方、受け取り方を体験しました。コミュニケーションを”からだ”で感じることで、応答的な人間関係について学ぶことができました。
【参加者の感想】
■最初は恥ずかしい思いもあったが、体を動かしているうちに楽しくなり、初対面の人とコミュニケーションをとっている自分がいた。
■体を使った遊びを自分たちで作ることが面白く、子どもたちと取り組んでみたいと思った。
■無理なく、徐々に人とコミュニケーションを築いていける過程がよかった。
■遊びの幅が広がりすばらしい体験ができた。
● 講演
「乳幼児期におけるアタッチメントと非認知的な心の発達」
講師:遠藤 利彦 氏(東京大学大学院教授)
心理学がご専門の遠藤先生をお招きし、生涯の学びの土台となるアタッチメントと、乳幼児期に培われる非認知的(社会情緒的)な心の力、その能力を育むために必要な保育者の役割についてご講演いただきました。
【参加者の感想】
■「アタッチメント」や、「非認知的」について丁寧に分かりやすく話してくださり、日頃の保育と照らし合わせて聞くことができた。
■子どもが求めてきたときに安心感がもてる基地になり、子どもの自主性を支える安心の輪が大きくなる存在として支えていきたいと思った。
■乳幼児とかかわる上で一番大切な根本の部分を理論的に学ぶ機会になった。
■保育者として、背後から子どもの発達を支え、促していける存在でありたいと思った。
■今の保育が子どもにとって「生涯の生きる力となる!」という職務の幸せを感じとることができた。
その他、参加者のアンケートには、本学卒業生の方より「母校での研究会を毎年楽しみにしています!」などの感想がありました。
富山短期大学幼児教育学科には、50年にわたって培ってきた保育者養成校としての社会的信頼があります。
今回、研究会に参加してくださいました皆さまをはじめ、本学ならびに本学科の教育活動に理解とご協力をいただいている皆さま方に深く感謝申し上げます。