2009年(平成21)年6月27日(土)、サンシップとやま福祉ホールにおいて「第14回福祉学科公開セミナー」を開催しました。『人間の尊厳と自立 ―介護場面における倫理的課題― 』と題して京都女子大学 家政学部 生活福祉学科 教授井上千津子先生による基調講演と県内福祉関係者によるシンポジウムを行いました。
井上千津子先生は、尊厳への共通理解について、人としての価値を認めて生きることを現実に働きかけ、具体化していくことが大切であり、概念で終わらせないように努めることを強調して述べられました。また、介護とは何のために誰のためにすることなのか理論を交えて参加者に分かりやすく説明されました。
シンポジウムでは、「有限会社まいけ」代表取締役 志麻愛子さん、「身体障害者療護施設志貴野ホーム」係長 守護喜代美さん、「特別養護老人ホームおあしす新川」大割絵美さんより、日々の実践の中から利用者を尊重し、その人らしい生き方を支える個別なケアのあり方について意見を述べていただきました。
全国的に暑い一日でしたが、介護の本質に触れる意味深いセミナーを開催することができました。