2018(平成30)年9月1日(土)、2日(日)に、第35回和漢医薬学会学術大会が岐阜県岐阜市の長良川国際会議場で開催され、本学科の藤田恭輔講師が平成30年度和漢医薬学会奨励賞を受賞しました。
和漢医薬学会は、和漢薬について科学的視点から最新の知見を討議し、基礎と臨床の橋渡しを目的とする学会であり、約670名が所属しています。
和漢医薬学会奨励賞は将来性のある研究を行い、同学会の英文国際学術誌「Traditional & Kampo Medicine」において成果を発表した若手研究者に与えられる賞です。
対象となった論文のタイトルは、「Changes in lipidomic profiles in liver associated with sodium cholate-induced liver injury and its prevention by Boiogito, a Japanese herbal medicine, in mice.(防已黄耆湯はマウスにおいてコール酸ナトリウム誘発性肝傷害を抑制するとともに肝臓の脂質構成を変化させる)」」であり、Traditional & Kampo Medicine第3巻9-19ページ(2016年)に掲載されています。
この研究では、漢方薬のひとつである防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)が胆汁うっ滞型肝傷害のモデルマウスに対して改善作用をもつことを明らかにしました。防已黄耆湯はこれまで、水太りの体質をもつ肥満症などに対して使われていましたが、この研究により防已黄耆湯の新たな効能を実験により証明することができました。
藤田講師は「食の分野においても『医食同源』とよばれる伝統医学の考えが重要になっている。今後は、これまで培った伝統医学の知識を生かして、富山短期大学において栄養学の研究や教育にさらに尽力していきたい。」と話しました。
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2018(平成30)年8月23日(木)、富山県生活環境文化部 環境政策課の協力で一般社団法人フードサルベージ 公認サルベージュ・シェフの高田 大雅氏を講師にお招きして「サルベージ・セミナー」を実施し、食物栄養学科1年生32名が参加しました。
公認サルベージュ・シェフの高田 大雅氏
富山県は食材を未開封のまま捨てる食品の割合が69%と全国より23%も高くなっています。
そこで、昨年から楽しみながらできる食品ロス削減のための取組みとして、家庭で持て余していた食材1品を持ち寄り、グループでおいしい料理に変身させ、食材を救い出す魔法「サルベージ・パーティ」の普及を進めています。
今回のセミナーでは、サルベージ・パーティーの概要やメニューを考える際のポイントを学び、8人が1グループとなり、4グループで体験しました。
集まった食材は、高野豆腐、厚揚げ、ツナ缶、マロニー、そうめん、ラーメン、じゃがいも、かぼちゃ、玉ねぎ、にんじん、きゅうり、アスパラガス、胡麻豆腐、マーマレードなどです。
メニュー名、料理の味、盛り付けを考えたワークショップ
メニュー提案の前に、次の4つのポイントを学び、メニューを決定しました。
1.食材の形を変えてみる
2.加工食品を味付けに使ってみる
3.味の固定概念を捨ててみる
4.味の組合わせの妙を楽しんでみる
【考案メニュー】
「高野豆腐や水煮大豆を使用したカレー」
「胡麻豆腐を崩しドレッシングとしてマロニーと和えたサラダ」
「マーマレードで甘みを付けた鶏肉と厚揚げの照り焼き」
「そうめんを衣にして揚げたコロッケ」や「そうめんを具材として使用したグラタン」
「ラーメン入りオムレツ」
味の固定概念を捨てて一工夫することで、これまでならば捨てていたかもしれない食材が、次々においしい料理に大変身しました。
調理終了後に全員で試食を行ってから、各グループごとに料理名や調理時に工夫したポイントなどについて発表を行いました。
【学生の発表内容】
・ラーメンを具材として使用して付属の調味料で味付けをすることで調味料まで活用した。
・胡麻豆腐は形を崩し、豆乳や味噌、醤油などで味を調えることでドレッシングとした。
試食
高野豆腐、水煮大豆などを活用したカレー
胡麻豆腐を使ったマロニーサラダ
マーマレードを使用した照り焼き
そうめん衣のコロッケ
ラーメンや残り野菜を使ったスペイン風オムレツ
今回は、持ち寄った食材を残すことなくちょうどよい量の調理をすることができ、「大切なことは、残さずに食べきれる量を作ること」ということの重要性を再認識することができました。
今回のセミナーをとおして、学生たちが食材への意識を改めて考える貴重な1日になったものと思います。
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2018年(平成30)年9月29日(土)、富山短期大学食物栄養学科・専攻科食物栄養専攻 公開特別講演会を開催します。
今年度の特別講演会は「食物アレルギー」をテーマに、富山大学小児科の伊藤 靖典氏と管理栄養士・医学博士の本多 京子氏をお招きしてご講演いただきます。
1.日時:2018年(平成30)年9月29日(土) 13:10〜16:30
2.場所:富山短期大学 F館2階
3.対象:一般の方、本学学生、保護者
4.内容:以下のとおり
<演題1>
「食べて治す食物アレルギー ― 栄養士さんに知ってほしい新しい考え方 ―」
講師:伊藤 靖典氏(小児科医師、日本アレルギー学会認定専門医・指導医)
<演題2>
「食物アレルギー 食育の視点から」
講師:本多 京子氏(医学博士・管理栄養士)
本公開特別講演会は参加無料となっておりますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
詳細は、PDFファイルをご覧ください。
【申し込み・お問い合わせ先】
富山短期大学 食物栄養学科事務室
電話:076-436-5168(直) FAX:076-436-0133
E-mail:shokuei@
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2018年(平成30)年度 管理栄養士国家試験準備講習会を、2018年(平成30)年10月13日(土)〜2019年(平成31)年1月12日(土)の日程で実施します。
県内に在住する栄養士で、管理栄養士をめざす方を対象に、本学が国家試験受験準備のための講習会を開催するもので、管理栄養士国家試験範囲の解説や効率的な試験対策などの講義を行い、国家試験に向けた準備を整えていただきます。
詳しい日程や費用については、PDFファイルをご参照ください。
申し込み締切は、2018年(平成30)年9月21日(金)です。受講を希望される方は早めにお問い合わせください。
なお、講習日時や内容が変更になる場合もありますので、あらかじめご了承ください。
【申し込み・お問い合わせ先】
富山短期大学 食物栄養学科事務室
電話:076-436-5168(直) FAX:076-436-0133
E-mail:kanri@
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2018(平成30)年8月25日(土)13:30から、オープンキャンパス パート3を開催しました。
食物栄養学科では、保護者の方を含めて130名以上の方々にご参加いただきました。
まず、最初に学科紹介を行い、食物栄養学科の特長や授業内容などについて説明を行いました。
次に、「栄養士・管理栄養士の仕事を知ろう」のコーナーで、専攻科食物栄養を修了し、管理栄養士国家試験に合格した卒業生が管理栄養士としての仕事内容や、やりがいについて説明しました。
続いて、専攻科食物栄養学科の学生3名が、臨地実習の場で病院管理栄養士の仕事を体験して、学んだことについて紹介しました。
最後は、調理体験と学内ツアーの2グループに分かれて、学科での学びを体験してもらいました。
「調理体験」は、「お麩(ふ)の力 〜 脇役食材が主役に変身 お手軽お麩スイーツ 〜」の題で「お麩」を使用した簡単でお手軽な麩のラスクと麩のフレンチトーストを作りました。
参加者の皆さんは、とてもおいしいお菓子が簡単に調理できることが分かり、学生たちと懇談しながら試食していました。
「体験型学内ツアー」は、食物栄養学科が主に使用している施設・設備を巡りながら、味覚テストや実験などを体験してもらいました。ツアーの内容は次のとおりです。
【味覚官能テスト】
市販のジュースを口に含み、100mlあたりの糖分のグラム数および濃度%の計算体験。
【飲料の抗酸化力を見てみよう】
DPPHという呈色試薬を用いて、飲料の抗酸化作用を視覚的に感じてもらう体験。
【パソコンで栄養価計算を体験!!】
パソコンによる栄養価計算の体験。
【SATシステムやフードモデルを用いた栄養指導】
フードモデルを触ったり、SATシステムを使って食事内容の評価を行う体験。
【参加者の感想】
・先生や学生さんたちがとても優しかったので、楽しく体験ができました。
・抗酸化の実験が楽しかったです。実際にやってみたいと思いました。
・栄養士と管理栄養士について、違いがしっかり理解できました。
・栄養バランスをパソコンを使って計測することができ、とても分かりやすかったです。
・お麩のスイーツ作りが楽しかった。家でも作ってみたいです。
次回、入試説明会を2018(平成30)年9月22日(土)に開催します。入試に関する情報をお伝えするとともに、入試に関する疑問・質問にお答えする予定です。
食物栄養学科を志望する皆さんのご参加を心よりお待ちしています!
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