2018(平成30)年1月15日(月)、第15回「2年生と教員による教育課程等懇談会」を実施し、幼児教育学科2年生の有志18名と、幼児教育学科教員が参加しました。
赤川学科長の挨拶で開会し、学科教員が学科の概要、教育課程、行事予定表などを説明した後、学生たちが2年間を振り返って、授業科目、実習、就職支援、学生生活等について自由に意見を述べたり、提案を行ったりしました。
参加した学生からは、「富山短期大学幼児教育学科に入って保育者をめざす中で、1年生の早い時期から付属幼稚園で実習を経験することができて良かった」、「就職活動中には、学科の先生とたくさん面接練習をし、さまざまな助言をもらったので安心して採用試験に臨むことができた」という感想のほか、授業や学生生活に関すること、学内施設や設備に関することなどについても、これまで自分なりに一生懸命取り組んだからこそ感じられる、貴重な発言が多くありました。
今回の懇談会で出された意見や要望は、今後の学科の教育活動や学生支援等を一層充実させるための課題として検討し、対応していきたいと考えています。学生のみなさん、貴重な意見をいただき、ありがとうございました。
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食物栄養学科2年生の卒業研究で、田淵教授担当の学生たち13名が「飢餓の身体機能に及ぼす影響」を調べるために飢餓を体験しました。
<研究目的>
飢餓とは、摂取する栄養量が消費量よりも少なくなり、エネルギーや栄養素が不足・欠乏した結果、体重が極端に減少していき、その原因が疾患によるものではなく外部からの供給エネルギー不足である状態をいいます。
卒業研究では、飢餓により私たちの肉体と精神がどのように変化するかを知り、飢餓の仕組みを理解すること、さらに震災等で食糧難の際に、私たちは何をすべきかを考えることを目的としました。
【飢餓体験の流れ】
<事前準備>
体験開始前に、学生が本研究の趣旨、目的、方法を十分に理解・了承した上で、本人および保護者の同意を得られた学生のみが研究に参加しました。
<体験開始前>
各個人の健康状態を調べ、飢餓に耐えうる身体・精神状態であるかを確認し、心身共に健康な学生が研究に参加しました。
<測定項目>
身長、体重、BMI、血糖値、尿比重、尿中ケトン体値、食欲、心理状態を、実験開始前および開始から12時間毎に48時間後までそれぞれ測定しました。
※飢餓体験中に、脱水防止のために24時間経過後に全員が水200mlを摂取しました。また、低血糖発作の症状が現れた2名が、スープ約200ml(65kcal)を摂取しました。
心理状態・食欲・体重・BMIでは、飢餓による有意な変化はみられませんでした(One-way ANOVA, P>0.05)。しかし、血糖値・集中力・尿比重・ケトン体では、有意な差がみられ(One-way ANOVA, P<0.05)、血糖値および集中力は飢餓の進行とともに低下し、尿比重およびケトン体は増加しました。BMI18.5以下(痩せ)の被験者は12時間後あるいは24時間後を境に血糖値が著しく低下し、尿中ケトン体も高くなりました。
今回の飢餓体験をとおして、"食"の重要性を改めて確認でき、参加した学生一人一人が食べれることの有難さを噛みしめていました。
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食物栄養学科2年生の卒業研究で、田淵教授担当の学生たちが運動負荷と味覚感受性の関係を調べるため、本学学生を対象に、0.5%〜2%の体重減少を促す運動を行って、味覚の基本となる4基本味に対する味覚感受性と味覚嗜好性(美味しさ)を調べました。
<研究目的>
長時間運動により、糖質や電解質を含む飲料水の摂取量は増加し、脱水時には飲料水の嗜好性が変化することが示唆されている。これまでの研究から、発汗を伴う運動により甘味などの閾値が変化しており、運動によりおいしさ(味覚嗜好性)や味覚感受性が変化する可能性が示唆されているが、運動と味覚感受性の関係は未だに不明な点が多い。本研究では、体重0%、1%、2%の減少する運動負荷による味覚感受性の変化と嗜好性の変化を調査した。
<実験の流れ>
1.体重測定
2.味覚官能検査(濃度が異なる4基本味溶液※1)&味覚嗜好性検査(美味しさの5段階評価)
3.運動
4.体重測定(「1.」の体重減少0.5%をクリア)
5.味覚官能検査&味覚嗜好性検査
6.運動
7.体重測定(「1.」の体重減少1.0%をクリア)
8.味覚官能検査&味覚嗜好性検査
9.運動
10.体重測定(「1.」の体重減少2.0%をクリア)
11.味覚官能検査&味覚嗜好性検査
【実験の実施方法】
○官能検査
味覚官能検査には、異なる濃度の5基本味溶液を使用した。
基本味 | 溶液 | 濃度 | |||
---|---|---|---|---|---|
甘味 | グルコース | 0.3% | 2.5% | 10% | 20% |
塩味 | NaCl | 0.3% | 1.25% | 5% | 10% |
酸味 | 酒石酸 | 0.02% | 0.2% | 2% | 4% |
苦味 | 塩酸キニーネ | 0.001% | 0.02% | 0.1% | 0.5% |
(1)味覚溶液を呈味する(口に含んで、舌で味を確かめる)。
(2)味覚溶液の呈味後は、毎回、脱イオン水で口をリンスする(すすぐ)。
(3)検査室の反対側では、味覚溶液の受け渡しと検査結果の記入を行う。
○運動
(1)運動開始の前に、入念に準備体操を実施。
(2)ランニング、バドミントン、ビーチバレーボールなど、被験者が持続可能なスポーツを行う。
○体重測定
女の子なので ヒ ミ ツ !
<結果>
@嗜好性
甘味…運動後は嗜好性が下降した。塩味…溶液濃度が濃くなるにつれ嗜好性が上昇したが、最も濃い濃度では大幅に下降した。苦味・酸味…運動後(1%)で嗜好性が最も高く、運動後(2%)では運動前とほぼ同じ嗜好性となった。旨味…運動後(0.5%)で嗜好性が最も高く、運動後(2%)では運動前とほぼ同じ嗜好性となった。
A味覚感度
どの溶液でも、溶液濃度が濃くなるにつれ上昇した。運動後(2%)では、とくに塩味で味覚感度が低下した。
<まとめ>
味覚の嗜好性および感度は、運動により影響を受けることがわかったが、個人差が大きく、サンプル数(被験者数)を増やして、信頼性の高いデータを得てから発表を検討したい。
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本日、2018(平成30年)1月12日(金)の授業は、大雪に伴う交通機関の乱れ等のため終日臨時休講にします。
富山短期大学 教務部
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富山短期大学付属図書館の閉館時間が下記のとおり通常と異なります。ご注意ください。
■2018年(平成30年)1月12日(金)
大学入試センター試験準備のため、15:00で閉館します。
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